今回のレポートは、私も中学生の時に経験した職業体験学習。私がホテル阪神に取材に訪れた6月は、大阪市淀川区にある大阪市立美津島中学校から7名の生徒さんが、3日間の日程で職業体験に来られていました。
大政さんからスケジュールを受け取ると、3日間とも9時から15時前まで様々なカリキュラムがびっしり。しかし、内容は決して詰め込まれたものではなく、ベッドメイキングの作業体験では、早く作業の済んだチームから反復して体験するように現場スタッフが指示したり、宴会場セッティングでは、テーブルの運び込みなどの単純作業をあえて省き、テーブルクロスの配色などのコーディネートを考える時間を多く確保したりと、こども達のペースを見ながら、臨機応変に作業内容を変える配慮を見るにつけ、40年の歴史で培われた職業体験受け入れのノウハウは、とてもレベルが高いものだと感じました。
こども達も、自分達で整えたあとの客室や宴会場がそのままお客様に使用していただくとあって、作業の説明を聞く姿勢、作業に向き合う姿勢は本当に真剣そのもの。私が中学生の時は、こんな真剣に取り組んでいたかな?とちょっと自分が心配になるほどでした。今回の職業体験を見て感じたのは、何よりもホテルマンの心遣い。こども達への仕事に必要以上の手助けはせず、いくら時間がかかってもお客様に出せるような状態まで導くという姿の中にその一端が垣間見られたような気がします。
素直に頑張っているこども達と、それを手助けしながらも温かく見守るホテルマンの方々を間近に拝見していたら、なんだか1つのチームのようにも見えました。たった3日間でたくさんのことを吸収していた中学生の姿から、元気をたくさんもらえたような気がします。 |