六甲ケーブル下駅からケーブルカーで約10分。六甲山上駅に降り立った瞬間に、身体を凛とした空気が包みます。四月とはいえこの日は少々花冷えがしていて、山上と平地の気温の差を肌で感じることが出来ました。
この六甲山上駅から六甲山上バスに乗って到着したのが、今回のツーデーウオークの拠点となる六甲山カンツリーハウス。初日であるこの日は、事前・当日それぞれの申し込みを含めて2000名近くが参加しました。皆さん自分のバッグに付けるゼッケンに名前と意気込みのメッセージを記入し、ウオーキングイベントの開催を待っています。 メイン会場での開会式、準備運動を行い、「エイエイオー!」の掛け声とともにウオーキングスタート。私たちは、一番幅広い年齢層の方が参加されていた13kmのBコースの皆さんと出発。クリーンウオークのコースでしたので出発ゲートではゴミ袋も配られていました。
しばらく歩いていると、身体も温まってきます。六甲山の上から始めるハイキングですから、眺望は最高。六甲ガーデンテラスからの景色は、少し雲がかかってはいたものの神戸市街や大阪方面が一望できます。少し林道に入れば、緑あふれる景色の中あちらこちらでウグイスがさえずる、さわやかなハイキングができました。
参加者の皆さんにお話を聞くと、一様に「とても楽しく歩くことができた。また来年も参加したい」と満足そう。中にはワンちゃんと一緒に参加した方も。「犬と一緒に参加できる山のウオーキングは珍しい、それに今日はいつもより気温は低かったけれど、犬にはちょうど良かったみたいだし、私達も歩きやすかったよ」と、今回のイベントを心から楽しんでいらっしゃいました。
また、今回のウオーキングはゴミ袋をもって山道のごみを拾う「クリーンハイク」も兼ねていたのですが、ウオーキングを終え、ゴールする参加者の皆さんの手にしているごみはほんの少し。私たちもコースを回りましたが、山中にゴミはほとんど見られません。普段からハイカーや地域の皆さんがしっかりとルールと自然を守ってくれているのだろうな、と少し嬉しくなりました。
ツーデーウオークは今回が初めての試み、谷口さんによれば六甲山にはもっともっと魅力的なウオーキングコースがあるそうです。来年はどんなコースが組まれるのだろう、参加者がもっと増えて、「春の六甲山といえばツーデーウオークやんな!」と心待ちにしていただくくらい、人気イベントになって欲しいです。 |