ワークショップ当日の9月23日はあいにくの雨。開催場所である六甲高山植物園はひんやりとした空気に包まれています。この日、神戸市街地と山上では、10℃近くも気温の差があったそうです。「つくろう!クモの巣テント」は、植物園の一角にある東屋の中で行われました。
ワークショップ参加の皆さんは、紐を供給する係と、編む係に分かれてさっそくテント作りを開始。13本の突起のある段ボール製の編み機の周りを、クモのお尻を模して糸車をつけた背負子をかついで周り、ぐるっと巻き付けた紐を突起にかけていきます。紐の色もオレンジ、ピンク、黒と様々で、中にはナイロンの紐のようなものも。このワークショップで使われている紐は、ハギレや使い残しの布を紐状にしたものばかりだそうです。
15周もするころには、本当にクモの巣のような網目ができました。網目の中心を上へ引き上げれば、クモの巣テントの出来上がりです。「テント」と名のつく通り、網目を広げて中に入ることができる仕組みになっていて、参加したこども達は勢いよく中に入り、「クモの巣に捕まったー!」と楽しそうにはしゃいでいまいた。
こども達だけでなく大人もテント作りのワークショップに参加。童心に返ってテントの中で遊ぶ!まではさすがにできませんが、紐の色を選びながらテントを組み上げていき、完成すると「できたできた!綺麗やねぇ」と嬉しそうでした。編んでいく紐の色の順番によって、テントの雰囲気も随分ちがってきます。私もテントを作りに参加してみましたが、繰り返し紐を編み込んでいく工程には、思わず夢中になりました。ふと気づくと、「え、もうこんなに編めたの!?」というほどたくさんの網目ができていてびっくり。
今回の六甲山以外でも、マスダマキコさんはワークショップをされているそう。皆さんも、機会を見つけてクモの巣テント作りや、アートワークショップに参加してみてください。目の前で、造形物が出来上がっていく楽しさ、モノづくりの面白さをきっと体験できると思いますよ。 |