2012年9月22日早朝のOSシネマズミント神戸に、約160名の知的障がいを持つ方とその保護者様が集まりました。上映会にご招待された方々です。この日上映されたのは、アニメーションの「長ぐつをはいたネコ」。上映作品は、ストーリーが分かりやすく、楽しんで観られるものを、毎回スタッフが選んでいるそうです。
入場が始まり、皆さん「楽しみだね」と口々に話しながら手を取り、目を輝かせて映画館の通路を進んでいきます。会場が一杯になると、ステージに現れたのは地域のコーラスグループ。素晴らしい歌声と共に身体を動かすことで、緊張している方の心をほぐします。
そして、スクリーンに大きく「誰もが映画を楽しみ、感動を分かち合える社会の実現を目指します」という言葉と共に「ゆめ・まちプロジェクト」のシンボルマークが登場し、上映会がスタートしました。
この上映会の告知などに協力いただいた、一般社団法人「神戸市手をつなぐ育成会」の皆さんも「毎回この上映会をとても楽しみにしています。知的障がいを持つ方もその家族も、周りに遠慮してしまって、心おきなく映画を観るということが難しいのが現状。他の地域で貸切上映会を行っている映画館は少なく、本当にありがたいです。これからも続けていただければと願っています」と、上映会に対する感謝の声を寄せてくださいました。
上映が終わり、スタッフに「ありがとう!」と笑顔であいさつをしていく方、映画のエンドロールを最後までご覧になる方、「映画館デビューができて本当によかったです!」と語る保護者様。その姿を見ると、オーエスのスタッフの想いは、確かに皆さんに届いていると感じることが出来ました。 |