ゆめ・まち隊の突撃レポート

阪神総合レジャー
「六甲高山植物園 開園80周年記念植樹」

第37回は六甲山上にある「六甲高山植物園」の開園80周年を記念して行われた植樹イベント「未来に育てようみんなの木」の様子をご紹介。「植物を愛する心をこども達に伝えたい」との願いを込めて行われたこの取り組みの様子をお伝えします。
(本ページの内容は、2013年8月時点のものです)


STACIAカードの「チャリティーコース」とは
神戸の市街地と比べて5℃涼しいといわれ、年間の平均気温は9℃と北海道南部とほぼ同じ気候の六甲高山植物園。六甲山頂近く、海抜865mに位置しています。
1933年に開園。その冷涼な気候を利用して、現在では世界の高山・寒冷地の植物を中心に六甲自生植物など約1,500種を育てています。
今年2013年に開園80周年を迎えることを記念して、行われたのが今回の植樹イベント「未来に育てようみんなの木」。公募によって選ばれた22人のこども達が、植物園の斜面に80本の苗木を植えました。今回植えた苗木は、イロハカエデやウワミズザクラ、ミズナラ、ナナカマドなど10種類。その大半が北海道や東北に自生する落葉広葉樹です。
長い年月をかけ少しずつ大きく育っていくのは、植物もこども達も同じ。このイベントは、80周年を迎えた植物園がさらに長く人々に愛されるように、また、こども達に植物を慈しむ優しい心が育つようにと六甲高山植物園のスタッフによって企画されました。
開園80周年のシンボル「80本の苗木」
8月に咲くヒゴタイ

小さな生命を守り育てる心を伝えたい
「いまどき木を植える体験というのはなかなかありませんよね」。と話を切り出したのは、六甲高山植物園スタッフの田中さん。「こども達の目には、木は非常に大きいものとして映っていると思います。でも、どんなに大きな木や植物も最初はとても小さいものなんです。今回用意した苗木も、細くてとても繊細です。このイベントを通して、こども達にはこうした小さな生命を守り育てていく大切さを実感してほしいですね」と語ります。
イベント当日、植物園の斜面にはこども達と保護者の方々の賑やかな会話と笑顔が溢れ、終始和やかなムードの中、こども達の小さな手で80本全ての苗木が丁寧に植えられました。
イベントが無事終了してホッとした表情を浮かべた田中さん。今回のように22名ものこども達が一斉に植樹することはほぼなく、安全の確保に特に気を遣ったといいます。「植樹場所は傾斜のきつい斜面だったので、事前にしっかりとしたリハーサルを行っています。また、当日は、シャベルの使い方や、人の多い中での苗木の扱い方についても十分に注意を喚起しました。この他にも、質問にいつでも応えられるよう、常に参加者の皆様の間を見回りながら、安全確保にも心がけました」。
六甲高山植物園の田中さん
小さな生命を守り育てる心を伝えたい

チャリティーで大切なのは「継続」
「今回のイベントにご参加いただいた皆様は、植樹は初めてという方がほとんどでした。しかし、親子で木の植え方について話し合ったり、『早く大きくなるといいね』といとおしそうに苗木に話しかけたり、『この苗木の成長を確かめるために、こども達と六甲高山植物園に来るのが楽しみだね』と保護者様同士で話し合われる姿を見て、本当に嬉しくなりました」と田中さん。「ここからは、私たちプロの出番です。こども達に植えてもらったこの苗木を、大きな木々へと大切に育てていきます。こども達には、10年、20年経って、この植物園にできた立派な森を見ながら今日のことを思い返してほしいですね」。
開園80周年を迎え、こども達と共にさらなる未来を見据えて歩みだした六甲高山植物園。この歴史ある植物園に落葉広葉樹の豊かな森ができる日を心待ちにしたくなるお話しを伺うことができました。
こども達と豊かな森が育つ、未来に向けて01
こども達と豊かな森が育つ、未来に向けて02

行ってきました!社会貢献担当の当日レポート 阪神総合レジャー「六甲高山植物園 開園80周年記念植樹」
社会貢献担当の当日レポート 画像01

4月の中旬、市街地ではすっかり桜も散ってしまったというのに、六甲山上はまだまだ肌寒い空気に包まれていました。それでも、植物園内にはカタクリなどの春の花々が顔を出し、山上に遅れてやってきた春を告げています。植樹イベントに参加するために集まったこども達は元気いっぱい。植物園のスタッフに軍手とスコップ、バケツを渡され、説明を聞くと勢いよく傾斜面を登っていきます。

社会貢献担当の当日レポート 画像02

スタッフの指導を受けながら、小さく掘られた地面のくぼみに苗木を置いて、そっと土をかけていきます。それぞれの苗木には木の種類を記した小さな札が掛けられており、これを見たこども達が、「これはどんな木になるの?」と、スタッフと楽しげに会話する声が聞こえてきます。土をかけ終わったら、バケツで水をやれば、作業は終了。一本植え終わるたび、こども達はさらに斜面をかけ登って新しいくぼみを見つけ、次の植樹に取り掛かります。自分の植えた苗木を見て、「大きくなるのを見に来ようね!」「元気に育ちますように!」とはしゃいだように話すこども達。木を植える楽しさだけでなく、生命を守り育てる優しい気持ちが一人ひとりの心に伝わったことを感じることができました。





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